<7回目>
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<物件の見極め方法>


 さて、今回より物件の見極め方について、お話をしたいと思います。
次のような分類ですすめましょう。

      

(選択の為の考え方)


1)新築マンションと中古マンション

ハッキリ申しまして、新築マンションを買う時は用心が必要です。
もし、買うなら中古で売りに出てきた中古マンションを買う方がお徳です。
何故なら新築マンションは10年も経てば、売出価格の70%位になっているからです。
3000万円で新築売出しのマンションが10年経てば2000万円くらいになっているのです。
これはマンションのセールス自身が言っていることです。
たとえば、どうしても転勤だとか一戸建てへの買い換えだとかで、マンションを売却しなければならなくなった時に抵当権が一杯ついているので、売るにも売れなくて困っている人が多くいます。
又、1〜2年住宅ローンを返済したからと言って、殆ど元通りの金額の抵当権がついたままですから、どうも動きがとれません。

2)二世帯住宅

これから高齢社会を迎えますので、二世帯・三世帯の住まいをどうするか、議論のでるところです。
結論から言いますと、完全に分離した形の多世帯住宅は無駄になりますのでお止めになったほうがよいと思います。
結構、世帯が一緒になって、後に別れがあるケースがよくあります。
そして、売り物件にでるのですが、売るのが難しいのであります。
又、多世帯住宅は金額的にも多額になりますので、半分でも使わなければ、経済的ロスは大きいと思います。
両親がおなくなりになって半分が全く使われないケースが多々見うけられます。
できたら通常の間取にトイレとか、洗面所とかを余分につけ、そしてバリアフリーにして多世帯にしてはどうかと思います。
なかなか上手くいくケースが少ないのですから、近くに別居をした方が得策でしょうね。

3)2〜3台の駐車場は必要か?

最近よく2台の駐車場が絶対欲しいというお客様をお見受けします。
しかし、結局は1台の駐車場のものしかなく、それに落着きます。
大体、駐車場1台分は4坪くらいです。坪50万円の土地ですと、200万円かかります。
それに駐車場をコンクリ等でやりますと、30〜40万円かかります。
そうすると、総額240万円ということになりますが、1万円の駐車料の20年分です。
駐車場が2台以上ある物件はめったに見付からないのですし、その分高額物件になってしまいますので、矢張り2台・3台分は近所の有料駐車場を借りたほうが良いと思います。
とに角、老夫婦2人になってしまいますと、1台の駐車場があれば充分です。
むしろ、庭にその坪数をさいたほうが自然でしょう。

4)土地を買って注文住宅を建てるのと、建売住宅を買うのとどちらが良いか?

 まず、両者の比較をしてみたいと思います。
      
建売 土地購入
・土地面積 手頃(30坪位) やや広い
・土地価格 相場 相場(総額では高い)
・建物面積 普通(30坪位) 広い(総額では高い)
・建物価格 50〜60万円/坪 50〜60万円/坪
・デザイン 普通 こったものもできる
・個別適応性 なし あり
・信頼性 10年保証 10年保証
・簡便性 購入は簡単 土地の物色・建物の設計で時間がかかる

これをみますと、建売住宅は土地も建物も小ぶりのものが多く、お客様に総額で買いやすいように設定されていますが、間取の自由度はない。
又、土地を買って注文住宅を建てる場合は土地も建物も大ぶりで総額が高くなるが、間取の自由度がある。
従って、資金に余裕のある方、又間取等に自分の考えを是非とり入れたい方は土地を購入して注文住宅を建てたほうが良いでしょう。